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さよなら、ギャシュリークラム

遺書を書かされています

『詰まり詰まらない』

 読みかけの漫画を捨てるような勇気があれば、ためらうことなくそのボタンを押すことだろう。と君は言う。

 上手くもなんともない、要領すら得ない、そもそも何に対してかも分からない言葉を受けて、僕は訝しげに羨望する。

 ああ、羨ましいなと思ったのだ。馬鹿は馬鹿のふりをするつもりもなければ、必要もない。ただ無闇矢鱈に大声でわめき歩いて、怒られたら即座に謝るだけでいい。謝りたくなければ謝らない。死に物狂いで這いずり駆け回ることもない。

 よくもまあ、真っ直ぐに生きているなんて言えるもんだ。大事に大事に抱えてきた全ての教訓を前向きにただ前向きに捉えてきた結果だものな。

 僕の中に詰まった言葉たちは、一向に出て来る気配もない。

 一番奥底に溜まった言葉たちは、もう腐っているのだろう。