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さよなら、ギャシュリークラム

遺書を書かされています

「おかえりハーネス」

「一生一度あるかどうか分からない貴重な体験だよ!」と煽るだけ煽ってみたら難なく快諾してくれた。

 あの時の会話を思い出しながら、今目の前に吊るされた君を見ている。だらしなく開け放たれた口元からこぼれ出す液体が、部屋の照明を以って輝き出す。僕は「きれいだね」って君に笑いかけた。

 返事はない。