さよなら、ギャシュリークラム

遺書を書かされています

「観測者としてのベルカ」

 吹き零れたガソリンを眺めながら、人の気配の薄れたテーマパークを懐う。
 私にとってそれはどうにか出来るわけもない事象であると知りながら、傲慢にも世界の立役者のふりをするのだ。
 弱々しく口を開いて呪うと言い、目に見えたものを殴り殺す、精神性における暴力性、悲しみの転嫁、ストレルカだけが吠えた。
 揮発したオイルが鼻の奥にこびり付き、私は自意識を手放すものかとしがみつく。
 急ブレーキを掛けた初心者マークの車に挟まれるのは三十分後のこと。他人に疎まれながら生きて、優しさが人を壊すと学習出来た。
 泥になった水を掬い上げることが出来たのなら、夢は叶った。夢儚う。
 二年目と七日後。