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さよなら、ギャシュリークラム

遺書を書かされています

スマホにスクリーンセーバーを設定したは良いが飯フォトフォルダを選んじゃったので大変なことに

 高校の頃の話です。隣の席のやつが承認欲求の塊だったんですよ。高校一年、最初の自己紹介のときに「ギターをやっていて、作曲をしています!」って言うようなやつだったんですよ。ルーム長に率先して立候補してクラスを自分の力で引っ張りたくてしょうがないようなやつだったんですよ。でも周りから好かれてはいなかった。

 あるとき、バンドやろうぜ! って寝ぼけたことを言ってきました。彼がボーカル&ギター、あとは未定。何人かに声を掛けて、人数だけは集まっていきました。楽器できるやついなかったけども。僕は遠くから彼らを見守っていましたが、あるときどうしても我慢ならず、声を上げてしまった出来事がありました。

「バンド名は、牛飼いたちにしようぜ!」

 にこやかに彼らは言いました。そもかなりの田舎高校ですし、メンバーにも実家で牛を飼っているものがいました。あ、ペットじゃなくて畜産業の方です。というかまだここまでは良かったんですよ。良くないけど良かったんです。

「日本語だとダサすぎるから、

英語にしてビーフマスターズって名前にしよう!」

 だせえ!!!!!!!!!!!!

 違うわダサいけどそこじゃないわ、なんで牛飼いたちを訳するとビーフマスターズになるんだよ!!!!!!

 牛肉の達人じゃん!!!!! ただの専門家じゃん!!!!

 決して偏差値がべらぼうに低い学校ではなかったはずなんですよ。いや、さすがにギャグかなとは思いましたけど、彼らのキラッキラの瞳を見てしまうと全力で突っ込むしかなかったんですよ。でもその突っ込みもスルーされて、いつしかバンド計画はなくなってしまいました。なぜならギター&ボーカルがクソみたいな承認欲求の塊具合を遺憾なく発揮して周りから人が去っていってしまったから。

 卒業後も良い話を一つとして聞かないまま、彼が今現在何処で何をやっているのかは分かりません。

 そのうちビーフマスターズというタイトルで何か書きます。